ATTAMAN ENGEL (フィンランド、スウェーデン)
オッタマン・エンゲル
1991年に来日したスウェーデンのフォークダンス・グループ「ヴァイキング・ダンサーズ」は、各地
での公演の間に講習会を持ち、この踊りもその際にオッタマナエンゲル(ATTAMANNAENGEL)として指導を
受けた。しかし、この踊りの名はスウェーデンの代表的なフォークダンスのテキストの中には載ってお
らず、フィンランドのフォークダンスを紹介したテキストの中に、上記ダンス名で見つけることができ
た。フィンランドの南西部にはスウェーデン系のフィンランド人が多数住んでおり、その人々は、フィ
ンランドに住みながらスウェーデン語を話し、スウェーデンの文化とフィンランドの文化を融合させて
暮らしている。その代表的なものとして、トーべ・ヤンソン作の「ムーミン」童話があり、この物語は
スウェーデン語で書かれている。“オッタマン・エンゲル”もスウェーデン語で“8人のエンゲルスカ”
を意味し、エンゲルスカとはイングランドのカントリーダンスやバーンダンスが北欧に伝わり変化した
ものと考えられ、スウェーデンの南部地域ではフォークダンスの一分野を形成している。スウェーデン
においてもこの踊りの愛好者は多く、様々なフォークダンス・グルーブで踊られているので、今回この
踊りを採用するにあたり、フィンランド、スウェーデンのダンスとして紹介することにした。
音楽は、トールド・ヨハンソン(Tord Johansson)、ヨラン・ブローメ(Goran Blome)両氏のフィドル
と、ヤン・ベリー(Jan Berg)氏のアコーディオンの演奏を、牧野裕寿氏の録音・編集によって、1991年
にスウェーデンのストックホルムで録音されたものを収録した。
★音 楽 2/4拍子。前奏4呼間。1回の踊り288呼間。全曲で1回踊れる。
★隊 形 カドリール・フォーメーション(スクエア・フォーメーション)。
男子は女子を前に縦にならぴ、全員セットの中を向き・ギャロッブの
ボジシヨンになる。ただし、スウェーデンのカドリール・フォーメー
ションは、正面からみて横のラインのカッブルが「ブルミエ」(第1の
意味)となり最初に動く。縦のラインは「セコンド」(第2の意味)とな
り、また斜めのラインで区切り男性サイド、女性サイドに分け、各カ
ップルは番号ではなく、言葉で表す(例:ブレミエの男性サイドの男
子)
ギャロップのポジション=女子が前、男子はその後ろと縦にならび
女子は胸の前で手の掌を上向きにし、男子は両手を女子の両脇の下を
通して前に出し、手の掌を下向きにして、互いに親指をつかむように
握る(男子が前、女子が後ろの場合もある)。
バズ・スイングのポジシヨン
A.CW回転の場合:互いに向き合い、右手を伸ばして相手の右肩に
置き右腰接近で右手の下で左手同士を連手する。
B.CCW回転の場合:互いに向き合い・左手を伸ばして相手の左肩
に置き、左腰按近で、左手の下で右手同士を連手する。
★ステップ ウォーキング・ステッブ(ウォーク)、バズ・ステッブ、ギャロッブ、ジャンプ。
★踊り方
v.ブレミエはバズ・スイング、セコンドは女子が前のギャロッブ
1.ブレミエの男性サイドの男子と女性サイドの女子はセットの中へ4歩前進しセットの中央でCW
回転のバズ・スイングのボジションになり〔1〜4〕、CWにバズ・スイング12呼間を元のバート
ナーと向き合う位置まで行い〔5,ア〜16,ア〕、左の連手を引き合うように左肩すれ違いで互いに
4歩前進して元の位置で元のバートナーとCCW回転のバズ・スイングのボジションになり〔17〜
20〕CCWにバズ・スイングを12呼間行う〔21,ア〜32,ア〕。この間、セコンドは、ギャロップ
を右へ8回〔1,ア〜8,ア〕、左へ8回〔9,ア〜16,ア〕、更に右へ8回〔17,ア〜24,ア〕、左へ8
回行い元の位置へ戻る〔25,ア〜32,ア〕。 ・・・・・32呼間
2.1.と同様動作を、セコンドの男性サイドの男子と女性サイドの女子がハズ・スイングからプレ
ミエがギャロップを行う〔1,ア〜32,ア〕。 ・・・・・32呼間
U.プレミエのバズ・スイング、セコンドは男子が前のギャロッブ
1.1.−1.と同様動作を、ブレミエの女性サイドの男子と男性サイドの女子がバズ・スイングか
ら、セコンドが男子前のギャロッブのポジションでギャロッブを行う〔1.ア〜32,ア〕。
・・・・・32呼間
2.1.−2.と同様動作を、セコンドの女性サイドの男子と男性サイドの女子がバズ・スイングか
ら、ブレミエが男子前のギャロッブのポジションでギャロッブを行う〔1,ア〜32,ア〕。
・・・・・32呼間
V.グランド・チエーン、バス・スイング
1.男子サークル右へ、女子サークル左へ、バートナーと右手同士から2呼間に1人のグランド・チ
ェーンで1周半まわりバートナーと向かいの位置で向き合い〔1〜24〕、次の右手はバートナーの
右肩に置き、バズ・スイングCW回転のポジションに組み、バズ・スイング8呼間を行い、最後に
男子サークル左、女子サークル右を向いて終わる〔25,ア〜32,ア〕。
・・・・・32呼間
2.男子サークル左へ、女子サークル右へ、バートナーと左手同時からグランド・チェーンで1周半
まわり最初の位置へ戻り、バートナーと向き合い〔1〜24〕、次の左手はバートナーの左肩に置き、
バズ・スイングCCW回転のポジションに組み、バズ・スイング8呼間を行い、最後に男子はバー
トナーを右に置いたシングル・サークルになる〔25〜32〕。
・・・・・32呼間
W.サークル左、右へ、ウォーク、スタンブ、バズ・スタンブ
1.全員で右手上のフロント・バスケット・ホールドに組み、右足からサークル左へウォーク10歩で
進み〔1〜10〕、スタンブを右〔11〕、左〔12〕と行い、更にサークル左へバズ・ステッブ12回で
進む〔13,ア〜24,ア〕。
・・・・・24呼間
2.ホールドを解き、その場でジャンブと同時に拍手を3回行い〔1〜3〕、左手上のフロント・バ
スケット・ホールドに組み、全員右足からサークル右へウォーク7歩で進み〔4〜10〕、スタンプ左
〔11〕、右〔12〕と行い、更にサークル右へバズ・ステップ12回で進む〔13,ア〜24,ア〕。
・・・・・24呼間
3.ホールドを解き、その場でジャンブと同時に拍手を3回行い〔1〜3〕、今度は右手上のフロン
ト・バスケット・ホールドに組み、全員左足からサークル左へウォーク7歩で進み〔4〜10〕、スタ
ンブを右〔11〕、左〔12〕と行い、更にサークル左へバズ・ステッブ12回で進む〔13,ア〜24,ア〕
・・・・・24呼間
4.2.の動作をくり返す〔1〜24,ア〕。 ・・・・・24呼間
以上をくりかえす。
フォークダンス解説目次に戻る